瑠璃一味のお戯れな学園生活
「そうだとしても、それは琴子さんの本意じゃない!」

久遠は吠えた。

「人殺しがよくない事だなんて、琴子さんだってよく分かっている!だから同じ道を歩ませまいと、僕が狂奏丸みたいな刀を握る事を許可しなかったんだ!琴子さんが根っからの悪人なら、同類が増えようとするのを咎める筈がない!」

「く…くお…」

琴子の瞳から、また涙が零れる。

何ですの、この安心感は。

このあったかい感じは、一体何ですの?

夕城の屋敷に居候を始めて、しばらく経った頃に感じたのと似ている。

でも、あれとはまた少し違ったような…。

「琴子さん、もう少しの辛抱です」

酷奏丸を握り締めたまま、久遠は言う。

「僕が必ず助けますから!」

「ふざけるなですの」

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