瑠璃一味のお戯れな学園生活
貫いた切っ先を引き抜きながら。
「お前と組むくらいなら」
琴子は酷奏丸を横に薙ぐ!
「久遠の隣の方がずっと居心地がいいですの!」
『終曲(フィナーレ)』
首を刎ねようとした刃は、黒爪の迅速な回避によって空を切った。
相変わらず引き際は素早い。
夜闇の中に消えていく黒爪。
「チッ…」
酷奏丸を鞘に納めた後。
「……」
琴子は爪先から頭の天辺まで真紅に染まって、久遠の方を振り向く。
「琴子さん…」
「あぁぁああぁあぁぁっ、べべべべべ別にさっき言ったのは大した意味はないですのっ!たたたたたたただの比較論として、黒爪よりは久遠の方がまだ幾らかマシという意味でっ!」
「僕の隣でいいなら、何時でも空いてます…」
「なななななな何ほんのり頬を染めてますのっっっっ!」
「琴子さんは、ほんのりどころか真っ赤です」
「うううううううう五月蝿いですのっ!」
生粋の琴月剣士は、事の他に純情だった。
「お前と組むくらいなら」
琴子は酷奏丸を横に薙ぐ!
「久遠の隣の方がずっと居心地がいいですの!」
『終曲(フィナーレ)』
首を刎ねようとした刃は、黒爪の迅速な回避によって空を切った。
相変わらず引き際は素早い。
夜闇の中に消えていく黒爪。
「チッ…」
酷奏丸を鞘に納めた後。
「……」
琴子は爪先から頭の天辺まで真紅に染まって、久遠の方を振り向く。
「琴子さん…」
「あぁぁああぁあぁぁっ、べべべべべ別にさっき言ったのは大した意味はないですのっ!たたたたたたただの比較論として、黒爪よりは久遠の方がまだ幾らかマシという意味でっ!」
「僕の隣でいいなら、何時でも空いてます…」
「なななななな何ほんのり頬を染めてますのっっっっ!」
「琴子さんは、ほんのりどころか真っ赤です」
「うううううううう五月蝿いですのっ!」
生粋の琴月剣士は、事の他に純情だった。