瑠璃一味のお戯れな学園生活
「久遠、よかったらお部屋で留守番しておいてくれないかしら」
奏多は久遠に言う。
「冷蔵庫にあるもの好きに食べていいし、部活で汗かいているならシャワーも使っていいから」
その代わり、夏祭りに行ってる途中で変な人に絡まれたりしたらすぐに助けに来てね、スマホに連絡入れるから、と。
要するに奏多は、久遠を番犬役として待機させておきたかったらしい。
様々な種族が共に学ぶ天神学園ではあるが、奏多にとって一番強い人は、剣道部である久遠しかいない。
思えばこの時まで奏多は、実に狭い世界で生きていたのだ。
奏多は久遠に言う。
「冷蔵庫にあるもの好きに食べていいし、部活で汗かいているならシャワーも使っていいから」
その代わり、夏祭りに行ってる途中で変な人に絡まれたりしたらすぐに助けに来てね、スマホに連絡入れるから、と。
要するに奏多は、久遠を番犬役として待機させておきたかったらしい。
様々な種族が共に学ぶ天神学園ではあるが、奏多にとって一番強い人は、剣道部である久遠しかいない。
思えばこの時まで奏多は、実に狭い世界で生きていたのだ。