瑠璃一味のお戯れな学園生活

全員揃った所で。

「それでは、頂きまーす」

こはくの号令一下、夕城家の朝食が始まる。

「んめぇ！奥方、今朝の味噌汁も美味ぇな！おかわり！」

ちょ、もうおかわりかよ龍之介っ。

「秋ですから、なめ茸を入れてみたんです。お口に合ってよかったです」

慈愛の微笑みを浮かべながら、おかわりをよそう奥方。

「りゅーちゃん朝からいっぱい食べたら、また授業中に眠くなるよぉ？こないだも神楽先生に怒られたんでしょう？」

めのうが卵焼きをパクリと口にしながら言う。

「神楽先生が何度教科書でペンペン頭を叩いても起きなかったんだよ、姉さん」

孔雀が目を閉じて朝食を堪能する。

「牛の授業は役には立たん。別に寝ていて構わん」

言ってのけるのは旦那。

宿敵、けしからん娘には容赦がない。