瑠璃一味のお戯れな学園生活

瑠璃はイマイチ食が進まない。

「どうしたの瑠璃？美味しくない？」

こはくが心配そうな顔をするが。

「いえ、今朝もとても美味いです母上、ただ…」

瑠璃は少し照れ臭そうな顔をする。

「カ、鬼龍が毎朝健気に胡麻団子を作って来てくれるもので…食べないでいるのは申し訳なく、味も申し分なく、しかし朝食を食べた後で胡麻団子を食っていては余分な肉がついてしまいそうなので…」

「ふぅん、そっかあ、母の味より鬼龍ちゃんの味かぁ」

こはくがからかうように言う。

困惑したように、しどろもどろになる瑠璃。

「ハン、宗主を継ごうともあろう者が、女に現を抜かすなんて言語道断ですの」

「琴子さん、ほっぺにご飯粒ついてます」

「あ、ああ、有り難うですの…情けないとは思わないんですの？瑠璃。もっと気を引き締めて…」

「琴子さん、この佃煮も美味しいですよ」

「あ、ええ、後で頂くんですの久遠…気を引き締めて、次期宗主としての自覚を持ってですの…」

自分で言ってて気づかんか、琴子。