瑠璃一味のお戯れな学園生活
牛乳配達を終え、天神学園に登校。

あっという間に放課後が来る。

それにしても授業中の描写の少ない学園小説だ。

「凄いね龍之介は…僕なんて午前中バテバテでさ…」

たまたま帰りが一緒になった久遠が、龍之介の隣で言う。

「軟弱なんだな久遠は。鍛えようが足りねぇぜ」

言ってのける龍之介。

それは貴方が臥龍だからです。

さて、久遠は既に高3。

この時期になると次の進路が気になる所だが、彼は成績優秀なので、早くも天神学園大学部への進学が決定したも同然。

剣道部の方も引退し、現在は自由の身だ。

なので。

「今日も夕城家にお邪魔して、稽古つけて貰うよ」

久遠は微笑む。

< 2,484 / 2,622 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop