瑠璃一味のお戯れな学園生活
稽古開始から一時間が経過。

震える手で打ち込む久遠。

「輪舞曲(ロンド)」

琴子は久遠の打ち込みを酷奏丸で捌くと同時に組み合い、巻き込むような投げ技で床に叩き付ける!

本来は叩き付けると同時に相手の腹に膝を当て、全体重を乗せて蹴り込むのだが。

「あ…」

久遠と至近距離、おまけに馬乗り、更には顔まで近づいて。

琴子と久遠は赤面し、慌てて離れる。

「何やってんだ、そこでブチューッといくのが定石だろ」

何で接吻しないんだと不満げな龍之介。

それは貴方が臥龍だからです。

「真剣にやって下さい…琴子さん…」

孔雀が胡乱な目。

「真剣にやっていますのっっっっっっ!」

赤面したままギャース!と吠える琴子。

「それに…」

彼女は久遠の右手をとる。

酷奏丸の打ち込みを受け過ぎて、もう紫色だ。

「これ以上は久遠の手を壊してしまいますの…今日はこれまでですの」

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