瑠璃一味のお戯れな学園生活
ズラリと並んだ料理。

翡翠、こはく、夕城三兄妹、鈴木さん一家、善、花音、琴子、龍之介、本日は夕食にもお邪魔している久遠。

何だこれ、宴会か。

たまに雛菊が上がり込んで、こはくとキャッキャ言って帰っていく時には、更に喧しくなる。

毎日大衆食堂のような夕城家の食卓。

「では、いただきまーす」

こはくの号令で、夕食が始まる。

翡翠が箸を伸ばし、ブリ大根を口に運ぶ。

秋になるとブリ大根が美味くなりますよね。

「見ろ、牛。この飴色の照りを。味も抜群だ、流石俺の嫁」

咀嚼しながら翡翠が言う。

「この味付けは、貴様のような菓子ばかり作っている牛には出せん。煮物は一朝一夕では出来…」

「それは七星さんが作ったのだよ」

こはくが上品にお味噌汁を口にしながら言う。

素知らぬ顔して食事する七星。

「よかったねぇ七星ちゃん、先生誉めてくれたぴょん」

「すみません、お菓子ばっかり作ってて」

「ぬぐ…」

まずは七星のオープニングヒット。

旦那、不覚を取る。

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