瑠璃一味のお戯れな学園生活
「身の程知らずが、一端に要求ばかりして」

ジト目で久遠を見る琴子。

「あまり銘刀過ぎると、手でも斬って怪我するのがオチですの。下手糞は、切れ味の悪いナマクラを持っていればいいですの」

今日は随分と久遠につらく当たる琴子。

「どうしたんですか、琴子さん」

孔雀がクスッと笑う。

「慣れない刀を持って、久遠先輩が怪我するのが心配なんですか?」

「だだっ、誰が心配なんかしてますのっ!」

瞬く間に琴子の顔が赤くなる。

< 2,566 / 2,622 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop