瑠璃一味のお戯れな学園生活

「でも、シンは自分で上手に息抜きできない…頑張り過ぎる所がある…」

リィは妹の視点から、野菊に『入れ知恵』する。

「きっと野菊ちゃんのそういう服装見て、ドキドキしてるのは確か…でも、今は我慢して修行に専念しなきゃとか思ってる…だから、時には邪魔してあげて…拗ねたり怒ったりして、無理矢理相手させて…そうすれば結果として、シンにも休息になる…」

「そ、そうなのかな？」

「そう…シンは体力有るから、野菊ちゃんに街中引っ張り回されるくらい平気…修行し続けるよりは、ずっといい休憩になる…」

兄の目標の邪魔をする、悪い妹。

だがそれも、兄や野菊を思えばこそ。

「そ、それじゃあ！」

野菊はすぐにスマホを取り出し、通話ボタンをプッシュ。

シンの番号が一番に出るように設定してあるのは流石。

ややあって、シンに電話が繋がる。