瑠璃一味のお戯れな学園生活
「やれやれ…」

龍之介も、安堵したように溜息をつく。

別に龍太郎とは、血縁関係はない。

龍之介の父親である臥龍の宿主ではあるが、それ以上の関係はない。

だが同じ『丹下』の姓を持つ者として、似通った容姿や性質を持つ者として、龍太郎の結婚はどこか嬉しかった。

「りゅーちゃんどうしたのぉ?何か嬉しそう」

めのうが龍之介の顔を覗き込む。

「べ、別に嬉しかねぇよ」

言いつつ、にやける顔が止まらない龍之介。

「そうか…天神学園の一時代を築いたスペシャルバカが結婚か…」

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