瑠璃一味のお戯れな学園生活
「……!」

咲花が野菊を抱き起こし、シルヴィをも引き寄せる。

「気をつけて、あの男…あの刺青、只の刺青じゃない」

魔力を感知できる咲花やシン、リィにはわかった。

あの刺青は、かつての銀が侵されかけた禁書の魔力に近いもの。

禁書には遠く及ばないものの、それでも並の魔法使いなどでは絶対に手を出してはいけない『原典』の魔導書を迂闊に開いた結果、その原典に飲み込まれた証だった。

「あの魔力は食いたぐねぇ…」

シルヴィが怯えたように咲花や野菊にしがみ付く。

「このっ!」

素早くマテバを抜いた霸龍闘が、自慢の早撃ちで6発全弾発射する!

が。

「!?」

その原典の男は、弾丸を素早い動きで全て掴み取る。

「馬鹿な、マグナム弾だぞっ?」

驚愕する霸龍闘。

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