瑠璃一味のお戯れな学園生活
「何がバレンタインアルか」

本編を遡る事、約二ヶ月前。

中等部進学を控えた鬼龍は、道を歩きながらそんな事を呟く。

「要はみんな、お菓子会社の陰謀に嵌まっているアル。お菓子会社はバレンタインでも雛祭りでも花見でもお菓子が売れればそれでいいアル。何だかんだと理由をつけて、お菓子を売るアル」

フン、とせせら笑う鬼龍。

「その点、私は騙されないアル。そこいらの小娘と違って、流行物やテレビの情報に踊らされる事なく、自分というものをしっかり持ってアルな…」

自分を持ってるのは結構だけど、その手に持っている袋の中身も気になる所だな。

手作りチョコグッズじゃね、それ?

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