瑠璃一味のお戯れな学園生活
「シンとリィなぁ」

虎次郎がニヤニヤしながら話を聞く。

天神学園を卒業していった異世界の勇者と姫。

今生の別れという訳ではない、種族の坩堝たる天神学園にいれば、また会う事もあろう。

そう思ってはいたが、まさかこんな形でその子息達と出会う事になろうとは。

教師生活も長く続けてみるものだ。

「夕城の双子もそうだが、シンとリィも嘗めてかかるなよ?」

龍娘が真っ直ぐ前を見て歩きながら言う。

「アイツらはウチの家系以上に血統がいいからな。何せ『世界を救った家系』だ。ボヤッとしていると足元を掬われるどころか、足元ごと砕かれるぞ?」

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