瑠璃一味のお戯れな学園生活
「兄上がいらないって言うんなら」

孔雀は目を細める。

「僕が貰おうかな、鬼龍の事」

「な…孔雀、お前、それは…っ」

うろたえる瑠璃に対し。

「…なんてね」

孔雀は湯船から上がり、脱衣所の方へと向かう。

「冗談だよ、兄上の大事な鬼龍を、横取りしようなんて思わないよ」

薄笑みさえ浮かべて、肩越しに振り向く孔雀。

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