瑠璃一味のお戯れな学園生活
「孔雀ってさあ」

霸龍闘がテーブルに頬杖をつく。

「ぶっちゃけ実力、どうなん?」

「どうって…?」

紅茶を静かに飲みながら、彼は視線さえ霸龍闘に向けない。

「強さだよ、強さ。いや、夕城の剣客だから、弱くねぇのは分かってるぜ?でも瑠璃やめのうと違って、戦ってるの見た事ねぇからさ」

「僕はあんまり好きじゃないんだ…兄さんみたいに人前で戦うの」

紅茶のカップをテーブルに置く孔雀。

「ちょっと俺と手合わせしてみねぇ?」

「興味ないね」

「俺の強さ、嘗めてんな?」

「そんな事ないよ、兄さんと毎日のように決闘してる霸龍闘の実力は認めてる」

「じゃあ何で手合わせしてくんねぇんだよ?」

「だから、興味ないんだってば」

「そんな事言ってお前、俺に負けそうで怖いんだろ?」

霸龍闘が言った途端。

チキッ。

孔雀はテーブルに立てかけておいた愛刀・四季を握って微かに鍔鳴りさせる。

「そこまで言うなら…やってみる…?」

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