瑠璃一味のお戯れな学園生活

「お陰で昨夜はマテバのメンテナンスもできてねぇよ…」

ホルスターに収めたままの愛銃に目をやる霸龍闘。

腕に痺れが残っている為、マテバを分解したり弾丸を込めたりといった細かい作業は出来ないのだ。

こんな弱音を吐くのも、今朝は夕城三兄弟と登校が一緒ではないからなのだが。

「瑠璃達がいたら、口が裂けてもそんな事言わないアルね」

ケラケラ笑う鬼龍。

「いいのか？俺達だって霸龍闘の腕が本調子じゃないのを知って勝負を挑むかもしれないぜ？」

シンがニッと笑うが。

「お前らは勇者の子供だからな、そんな真似はしねぇよ」

心底信頼しているのか、霸龍闘が言ってのける。

「な、なかなかわかってんじゃねぇか…」

シン、ちょっと照れる。