瑠璃一味のお戯れな学園生活
「翡翠先生」

こちらでは金髪碧眼の美人教師が、翡翠の紙コップに日本酒を注ごうとやって来た。

中等部英語教師、神楽 七星だ。

翡翠は。

「お前の酒なぞ飲めんわ、牛め」

プイとそっぽを向く。

流石旦那おとなげない。

「ま、まぁまぁ、すー」

「けしからん娘が折角注ぎに来ているのですし、ハイ」

こはくと鈴木さんがフォローを入れ、翡翠は止むを得ず溜息つきつつ。

「ならば酌させてやろう、いいか?注ぐのは酒だぞ?貴様の無駄に貯蔵しているウシチチではないからな?」

何という暴言。

「……(怒)」

それでも聡明で上下関係を重んじる七星、大人の顔して翡翠の紙コップに日本酒を注…え、あれ、七星さん、コップから溢れてる溢れてるっ。

ビチャビチャとこぼれ、翡翠の胡坐を組んだ膝を濡らす日本酒。

「「……」」

一触即発。

旦那vsけしからん娘、久々の仁義なき戦いかっ?

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