瑠璃一味のお戯れな学園生活

食事を済ませ、入浴。

「瑠璃やシンは剣だし、鬼龍は拳法だし…」

髪の毛をワシャワシャ洗いながら、霸龍闘は唇を尖らせる。

「何か俺だけ損してるよなぁ、弾丸ないと何も出来ねぇもん」

「まぁそう言うな」

湯船に浸かった虎次郎が、気分よさそうに鼻歌混じりで言った。

「確かにガンマンに、弾丸の問題はついて回る。弾切れ起こしゃあ丸腰も同然だし、得物がトラブっても同じ事だ。刃毀れするまで無限に斬れる刀と違うからな。遠い間合いから攻撃できる分、制約は付き纏う」

「……」

父までそう言うと、何だかますます自分だけが不利な気がする。

自分も拳銃ではなく、剣術や拳法を覚えればよかったと後悔すらしてしまう。