瑠璃一味のお戯れな学園生活
「クリスマステロ?」
手拭いで額の汗を拭き取りながら、瑠璃が言う。
ここは夕城邸、その中庭。
真剣を手に、瑠璃と善が稽古の真っ最中だった。
「はい」
善は観音銘刀『菩薩』を鞘に納めながら頷いた。
「僕が天神学園に在学している頃には、そういうイベントがあったんです。この時期になると生徒や教師、関係者がお菓子や料理、飲み物やケーキを持ち寄って体育館に誰からともなく集まる…それからはクリスマスイヴからクリスマスにかけて、夜通しお祭り騒ぎです。その様子がまるで騒乱のように見える事から、『クリスマステロ』と名付けられたらしいですよ」
手拭いで額の汗を拭き取りながら、瑠璃が言う。
ここは夕城邸、その中庭。
真剣を手に、瑠璃と善が稽古の真っ最中だった。
「はい」
善は観音銘刀『菩薩』を鞘に納めながら頷いた。
「僕が天神学園に在学している頃には、そういうイベントがあったんです。この時期になると生徒や教師、関係者がお菓子や料理、飲み物やケーキを持ち寄って体育館に誰からともなく集まる…それからはクリスマスイヴからクリスマスにかけて、夜通しお祭り騒ぎです。その様子がまるで騒乱のように見える事から、『クリスマステロ』と名付けられたらしいですよ」