瑠璃一味のお戯れな学園生活
その黒爪の横っ面に。

「!」

弾丸が直撃する寸前で、黒爪はそれを掴み取った。

プスプスと白煙を上げる掌。

只の弾丸ではない。

燻っているのは炎そのもの。

炎の精霊を弾丸として込めたものだった。

「天神地区で魔力を感じるなんておかしいと思って辿ってみたら…」

路地裏に、誰かが入ってくる。

赤とハニーブラウンの髪を夜風に靡かせるその二人は、早川兄妹にとって誰よりも頼もしく見えた。

「お前…霸龍闘達に何してる…!」

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