瑠璃一味のお戯れな学園生活

黒爪が人外という言葉を口にした時に連想したのは、まさしく吸血鬼だった。

血を啜り、闇夜を統べ、不死身の肉体を持つ人外。

「だがその吸血鬼の肉体を得た俺でも、ここまで破壊されれば流石に退くしかない…忌々しい勇者の小僧…そして瑠璃一味どもめ…」

怨念のこもった視線を向け、黒爪は地面を蹴る。

見上げるほどの高さにまで跳躍する黒爪。

完全に人間である事を捨ててしまった黒爪の能力に、シン達は唖然とするしかない。