瑠璃一味のお戯れな学園生活
同刻、早川家。

「「……」」

放課後、いつもの腹出し爆睡部の稽古をしようと思ったら、老師である龍娘がいなかった。

仕方なく瑠璃との決闘もそこそこに帰宅した霸龍闘と鬼龍が見たものは、食卓に並ぶ数々の麻婆料理だった。

麻婆豆腐、麻婆茄子、麻婆丼、麻婆うどん(各甘口、中辛、辛口、激辛)。

ナンボ四川の至宝でも、中国人だってこんなに麻婆ばかりは食わん。

何事かとキッチンに視線を向けた霸龍闘達が見たものは。

「えぐっ、ぐすっ」

鼻を啜りながら華麗に中華鍋を振るこはくの姿だった。

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