瑠璃一味のお戯れな学園生活
何ゆえ。

何ゆえ女神の奥方、夕城 こはくが我が家に。

状況の把握に苦しんでいると、鬼龍のスマホが着信する。

めのうからの電話だった。

開口一番、めのうは告げる。

『あのねあのねっ、母様が疾走したんだよっ!』

狼狽して混乱して焦燥しているのか。

速く走ってどうする、失踪の間違いだろうとツッコミたいのだが、その隙すら与えず。

『どうしよう!母様、父様に三下り半って奴なのかなっ?イタリア人のイケメンとヴェネツィアでローマの休日してたらどうしようっ?』

めのうはまくし立てる。

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