瑠璃一味のお戯れな学園生活
「あったり前じゃない!」

鼻息も荒く言ってのけるめのう。

「夕城の剣客の私が、年下の、あんなどこの馬の骨ともわからない転校生に、キ、キ、キスされたんだよっ?この恨み、晴らさでおくべきか!」

乙女としては、この憎悪は並々ならぬものなのだろう。

しかし。

「どこの馬の骨って…」

咲花が言う。

「名字見ればわかるじゃないですか。スペシャルバカの警備員…丹下 龍太郎さんの身内なんじゃないですか?息子とか」

「ううん、違うよ」

咲花の言葉に、野菊が口を挟む。

「スペシャルバカは、まだ小夜先生と結婚してないしエッチい事もしてないもん。子供なんていない筈だよ」

何で他人の恋愛事情に詳しいんだろうね、このアホの子は。

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