瑠璃一味のお戯れな学園生活
めのうの体格にしては大振りな夜桜。

彼女は片手でその切っ先を龍之介に向ける。

「私が君に付き纏っていた目的は、この間の屈辱を返す為」

「屈辱?」

何の事かとんと見当もつかない龍之介に。

「この間屋上で私に…キ、キスしたでしょっ!」

めのうは赤い顔で怒鳴る。

「ああ、あれか」

ようやく思い当たった龍之介。

「倒れてたら別嬪が顔を近づけて覗き込むもんでな、つい接吻しちまった、わり」

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