瑠璃一味のお戯れな学園生活
「!!」

男の口から父の名が出た事で、シンとリィは驚愕する。

「まさか狙いは俺達かっ!」

「私達を人質にとって、父様達を脅迫するつもり…?」

警戒するシンとリィ。

狡猾な魔族らしいやり方。

しかし、そう簡単に人質にとられるほど、二人も無力ではない。

全力で抵抗してやる。

そう思って臨戦態勢に入ったシン達は。

「懐かしいですね…あのフェイレイさんとリディルさんに、こんな立派なご子息が…」

無表情だった男に、僅かに笑みが浮かぶのを見た。

「申し遅れました…自分はこの天神学園の用務員をしています…小岩井 防人(こいわい さきもり)といいます…」

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