瑠璃一味のお戯れな学園生活
投げに逆らわず、そのまま体を浮かせたこはく。

空中で一回転しつつ、軽やかに着地する。

しかし。

「母上を投げるなんて…」

「只の喧嘩自慢の技ではないな」

やり取りを見ていた孔雀と瑠璃が目を見張る。

龍之介が夕城道場に顔を出し始めて僅か数日。

中国拳法やムエタイ、カポエイラといった多種多様な技を、彼は早くも己の技として使用するようになっていた。

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