瑠璃一味のお戯れな学園生活
「そうか…おのれか」
輪郭を維持していられなくなってきたのか。
魔の体が揺らめく。
「リィシン=グリフィノーという小僧には気をつけろと言い含められた…おのれがそうか、異世界の勇者とやら…」
「『誰に』言い含められたんだ?」
納刀したままのアストレイアを肩に担ぎ、シンは睨む。
「わかってるぜ?大方黒爪の奴だろ」
以前瑠璃一味を拉致して人身売買の品物にしようとした、職業兇手の男。
異世界より持ち込まれた魔術品『ネミュレシスの指輪』のせいで、今では吸血鬼となってしまっている。
「黒爪の奴め…まだ瑠璃一味を狙っているのか」
輪郭を維持していられなくなってきたのか。
魔の体が揺らめく。
「リィシン=グリフィノーという小僧には気をつけろと言い含められた…おのれがそうか、異世界の勇者とやら…」
「『誰に』言い含められたんだ?」
納刀したままのアストレイアを肩に担ぎ、シンは睨む。
「わかってるぜ?大方黒爪の奴だろ」
以前瑠璃一味を拉致して人身売買の品物にしようとした、職業兇手の男。
異世界より持ち込まれた魔術品『ネミュレシスの指輪』のせいで、今では吸血鬼となってしまっている。
「黒爪の奴め…まだ瑠璃一味を狙っているのか」