瑠璃一味のお戯れな学園生活
そんな疑問もすぐに忘れてしまうほどに、天神学園全体を貸切にした瑠璃一味は深夜まではしゃいでいた。

学園での生活の事、恋バナ、修行の事、菜野人の漫画の話、シン達の故郷の世界の話、今は形骸化してしまったタイマントーナメントを復活させたいという話など…。

これだけ賑やかな面子が集まっているのだ。

話は尽きない。

とはいえ、彼らの元気も無限ではない。

午前1時を過ぎる頃になると、まずはシルヴィから、続いて咲花、リィ、鬼龍、めのうと、女の子達が次々眠ってしまう。

「まぁこんな時間だしな」

すっかり眠りこけてしまった鬼龍に毛布をかけてやる霸龍闘。

「僕達もそろそろ寝ようよ。夜更かししなくても、ゴールデンウイークはまだ始まったばかりだし。時間は沢山あるよ」

「そうだな…俺も明日の稽古に備えて体を休めるか…」

「兄さんは少し遊んだ方がいいよ」

孔雀と瑠璃がそんなやり取りをした。

< 962 / 2,622 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop