通学恋愛
「とりあえず…これ!」


駿太はブレザーを脱いで、とっさにあたしの頭からかけた。


「でも、駿太!」


「いーから!」


やっぱり駿太は自転車に乗らずに、押しながらダッシュ。


また、優しい…。


「駿太、学校もーちょっと!!」


身を乗り出して、ダッシュする駿太を応援する。


「っあーーっ、しんどい!!」


桜も散りかけの桜並木は、登校時にはかなりの坂で地獄そのもの。
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