通学恋愛
あたし達の他にも生徒はいたけど、みんな傘をさして、ゆっくり登校してる。


な、なんでみんな傘持ってるのー!?


なんとか坂を登りきった頃には、



「駿太、虹!虹だぁーっ!!」



「虹ぃ!?なんだよ、ただの通り雨かよーー!」


自転車にグッタリもたれかかった駿太は、雨でビッショビショ。


それでもあたしには、キレイな虹しか見えてない。


「見て、見て、駿太!消えるよ!」


ムリヤリ駿太の首を起こす。


「ぅわっ、でかっ!!すげーっ!」


ふたりでギャーギャー騒いでると。
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