通学恋愛
「シュンー、行こぅ?」


シュンくんは生徒会長と手をつなぐと、あたし達に、かなりムカつく笑みを残して、去っていった。


「なんなんだよあの浮気ヤロー!」


嫌そうな顔をしながら、駿太はふたりを見送った。


あたしは借りたブレザーを駿太にかけた。


「お、渚さんきゅ。大丈夫だった…っくしゅん!!」


「ちょっと…駿太こそ大丈夫??」


「へーきへーき、もう初夏だし」
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