通学恋愛
駿太の背中を押すとき、体がかなり熱かった。


多分、相当熱がある。


家の中は散らかっていて、服やゴミが床に落ちていた。


両親が働いてるからか。


だから、植木鉢の花も手入れされてなかったんだね。


ベッドにも、さっきまで寝ていたであろう布団のずれ具合だったけれど、大半は雑誌で占領されている。


雑誌をまとめてベッドから下ろし、また駿太をムリヤリベッドに寝かせた。
  


体温計を渡して熱を計らせ、その間に軽く片づけをした。
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