通学恋愛
駿太の腕は、棚を指していた。


そこから、救急箱をなんとか出してくる。


「カゼ薬…どれー??」


「錠剤のやつ!」


「あったあったぁ」


ベッドまで持って行き、駿太の布団を引っ剥がした。


「ホラ、水まで持ってきてあげたんだから飲んで!」


「やだ…ゲホッ」


「なんで!」


早く治すっつったの誰よ!


「だって…、その薬、ちょーマズいし…」


「ま、マズい?」


錠剤なんだから、味とか関係なくない??
< 157 / 370 >

この作品をシェア

pagetop