通学恋愛
「時間までには帰ってこいよ!」


「はーい!」


シュンくんと一緒に、教室を素早く出た。


やった、脱出成功!!


「素直に帰るワケないじゃんバーカ」


教室にいる先生に向かって小声で言うと、となりから小さな笑い声が聞こえた。


「渚なら、そう言うと思った」


え。


な、なんか、はずかし……。


久しぶりに、シュンくんと一対一でしゃべった。
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