通学恋愛
番外編にされる(駿太side)
もう一回声を絞り出そうとしたとたん、
ドカッ
「いっ…てぇな!」
「バカ佐久間がもたもたしてるからでしょーが!!」
泣きそうな顔の渚が、またビックリしてフリーズしている。
オレの背中を、けっこう容赦なく蹴飛ばしたのは、
「あずさ!?」
渚が、涙を拭きながら叫んだ。
中原は、渚にヒラヒラと手を振ると、またオレを蹴った。
「ホラ、男なら早く!!」
分かってる、分かってるって!