中学生の平凡な恋事情


『いいんじゃない?在り来たりでも』


涼はさらっと普通の顔して言った


『どんな形でも恋愛は恋愛だよ
 別に佑斗のことを好きになるのは
 悪いことじゃない』


私はキョトンとする

涼がここまで言ってくれる人なのかなんて
思ってもみなかった


けど、それが嬉しい


「ありがと、けど本当におかしくないの?
 私が佑斗のことを好きになっても」


『おかしくないよ、
 そんなに悩むなよ』


前髪で隠れてた目は笑っていた


「……………けど、認めたくない」


< 126 / 202 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop