中学生の平凡な恋事情
《佑斗side》
『そんなに見つめちゃってやっぱり星奈のこと 好きなの?』
梨桜がニヤニヤしてたずねてきた。
オレはバッサリ答える
「あぁ、そーなんじゃない?」
『えぇ?!即答?!』
「………あの笑顔も仕草もなにもかも
全部好きなんだと思うよ
だからいくら涼でも楽しそうに話してると
めっちゃイラつくし、
独り占めしたくなってるのは事実か…な?」
あまりの事だったらしくて梨桜は
驚きを隠せていない
オレは鈍感じゃないからそーゆーことには
いくら自分のことでも気づくんだよ
けど、やっぱり……
「声に出すと恥ずかしくなってきた……」
『えぇ?!あんなにはっきり発言したくせに
今度はそれ?!
あんた意味不だよ?!』
「うっせぇ………」
自分でも分かってんだよ、
今オレ、すげぇ真っ赤………