中学生の平凡な恋事情


オレは馬鹿かよ……


星奈、風邪かな………



「涼、つまんなそうだな」


オレは涼のとこ行って、そう言った

きっと、ただの嫉妬だ


『そうか?俺はいつも通りだけど?
 どうしたんだ?お前の方が
 いつもと違うけど?』


「…………?!」


思わず声を詰まらせた

いつも通りだ、いつも通り………


『お前、星奈としゃべってないの?』


「あ………あー、そうだな
 しゃべってない
 ほら、喋る理由が…………『無いとでも?』


涼はオレが最後までしゃべる前に答えた

前髪で隠れた目はほんの少し、真剣な目を
していると思う


「な、無い。あんな奴と喋る事なんて
 1つもない」


なんて強がりだ
涼に……涼に

バレたくないんだよ………


『嘘つき。話したくて仕方ないくせに。
 しかも避けるなんてことしたくない 
 くせに』


「……………な?!」





全て

図星だった………




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