中学生の平凡な恋事情
変化
≪佑斗side≫
なぜかさっき星奈にお礼を言われた
たかがあんな問題を教えただけで
笑うとは…
オレの前だと全然笑わないのに
「よかったじゃん」
涼がオレに言った
「なにがだよ…」
「嫌われてなくて」
「別に嫌われてていいし」
ふーん、とつまんなそうな顔を涼はした
「なんだよ、どうすれば満足なんだ??」
涼は少し悩んだ後こう言った
「実は好きだったオチとか」
ガタッ!!
オレは持っていた教科書を床に落とした
「あのなぁ……
オレは可愛くて優しい女子がいいんだよ、
だれがあんな五月蝿い女子すきになるかっつーの!
しかも!オレはこんなくだらない中学校で
恋愛する気はない!」
「長いよ………文章………」
はぁぁぁと、涼はため息をついた
その後ボソッとなにかをつぶやいた
「ん?なんか言ったか?」
「別に?」
(いつ恋に落ちるかなんて分かんないけどね)