中学生の平凡な恋事情


『あれ、また星奈じゃん』

ガラガラっと入ってきた佑斗

佑斗はいつものように笑顔で、こっちを見た


「またって何さ」


『いや、前もこんなことあったなって』


………覚えてたんだ、あんなこと


「今回も筆箱?」


『あー、今回はノート。
 明日理科のノート提出だろ??

 入れたはずなのに無くてさ』


お、あった……と言う佑斗

梨桜の席の近くにいる私は、
隣にいる佑斗をぼーっと眺める

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