中学生の平凡な恋事情
《佑斗side》
「あ、ごめん」
爽やか?ほんっと、どうしたら
叩かれて爽やかにいられるんだっつーの
「あはは、けど私
そっちの方がイラッとしないわ」
「んなっ!?」
なぜにこいつ、めちゃくちゃ笑顔なんだ?!
はぁぁぁ…訳わかんねぇ……
けど、こいつが笑っているからいいか
『なに、ニヤニヤしてんの』
「わっ、涼?!」
「星奈の笑顔見てにやつくとか
ちょっとヤバいんじゃない?」
「なんだよ、ヤバいって…」
「いや?そろそろ落ちる頃かな
ってね?」
はぁ?落ちる??
なにがだ?
「ま、いいんじゃない?
彼女、笑顔可愛いし」
……………?
え、涼、可愛いって言った??
「…………ふ、あはははは!!」
「?!」
「なに?俺が彼女のこと好きなのかと
思ったの?
違うから平気
佑斗のは奪わないよ」
「はぁぁぁ?!
てか、そもそもオレのじゃねーよ!」
意外と涼はこーゆー性格だから
面白いんだけど
こんなこと言うとは………
しかも星奈はオレのじゃねーし