あぁ、愛しの執事様
確かに性格に問題はありそうだけど顔はいい。

そこは認めるしかない。

「執事様ってかなりの女嫌いらしいよ、これは詳しく知らないけど昔酷い目にあったとかで…」

だから朝みたいに、あからさまな態度とるらしいのと、付け足す佐衣は眉をひそめた。

そっか…そうだよね。

そうでもないとあれは異常過ぎる。

心の中でほっとする私。

そんな様子に目ざとく気づいた佐衣はニヤリと笑う。

「もしかして…葉香ってば、執事様が気になるの?」
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