わけあり彼女






そして、ため息をついた。



「……俺は、ナツが好きだった。彩乃とは別れるつもりだったんだ」



へえ、そうだったの……。



でも。それが嘘でもホントでも、あたしは彼を許したくはない。



「あのね、翔太」



人気のない電車のなか、あたしは重い口を開く。





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