男になりたい女と女嫌いな男


ふわっと離れる、理央の唇。


「り…お…?」


完全に停止したわたしの頭の中。


理央はちいさな声でそっとつぶやいた。

「ご褒美」


「理央…」

なにか言いたいのに、口から零れる言葉は名前だけ。

女みたいな、大好きな名前だけ…



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