工業女子の日常
「相沢さんはー、えーっと…。どこの席がいいかしら。」
おばさん先生が言う。担任はかろうじて女の先生だ。
「はいはーいっ!俺の横ー!!!」
「ちょ、お前ずりーぞ!せんせー!俺の横がいいと思いまーす!!!」
あちこちで会話が飛び交い、また教室が騒がしくなった。
「はいはい!みんな静かにしなさい!!」
おばさん先生の一言でみんなが黙った。
小学生か!
「んー、そうね、あそこがいいわね。」
そう言って、一番後ろの窓側の席を指差した。
わかりましたと言って席に着くと同時に、チャイムが鳴ってホームルームが終わった。