工業女子の日常
って、そんなこと考えてる場合じゃない!
「えっと、みんな待って!待って!」
「え、俺と仲良くなってくれるって?」
「焦っちゃって、かーわいー♪」
あーーー。もう。人の話聞いちゃいない。
どうしよう…。
「お前らうるせえ。」
どこかから、声が聞こえた。
あまりにもドスのきいた声だったので、教室がしんと静まりかえった。
「お前らさっきからうるせえ。こいつ困ってんだろ。」
よく見たらその声は、隣の席から聞こえていた。
そのまま教室はしばらく静まりかえったままだったが、チャイムが鳴りみんながぞろぞろと席に着いていく。