工業女子の日常
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授業が終わり、教室はさっきのことが嘘のようにうるさくなる。
まぁ、隣の人のおかげで(せいで!?)私に話しかける人たちは減った。
私はお礼を言わなきゃと、隣の人におそるおそる話しかけた。
「あ、あのっ!」
「…。」
私が話しかけるが、黙られたまま。
私のせいであんなことになっちゃったし、怒ってるのかな…。
「あのっ、すいませんっ!」
さっきより大きな声を出すと、こっちに振り返ってくれた。
「………なに?」
「あ!はい!えっと…。」
とても鋭い目付きで私の顔を見られたため、思わず力んで返事をしてしまった。
「さ、さっきは…すいませんでした…。…助けてくれて、ありがとうございます…。」
「…。」
「え、えっと…。」
返事がないため戸惑う。