君想歌
手に持った三味線を高杉に
押し付けると畳に寝転がる。
「……和泉が気になる?」
ぽつりと呟かれた言葉に
高杉は返答に詰まってる。
「幕府を恨んでたお前が
そこまで思い入れる女だ。
気にならねぇはずねぇだろ……」
「似てるんだよね。
俺と和泉は」
和泉の場合。
すべてを奪ってしまった
原因は長州にある。
一方、俺の場合。
原因は幕府にある。
正反対だけれども、
根本的なものが同じ。
和泉の人柄に俺が惹かれたのも。
それは後付けの理由。
.
押し付けると畳に寝転がる。
「……和泉が気になる?」
ぽつりと呟かれた言葉に
高杉は返答に詰まってる。
「幕府を恨んでたお前が
そこまで思い入れる女だ。
気にならねぇはずねぇだろ……」
「似てるんだよね。
俺と和泉は」
和泉の場合。
すべてを奪ってしまった
原因は長州にある。
一方、俺の場合。
原因は幕府にある。
正反対だけれども、
根本的なものが同じ。
和泉の人柄に俺が惹かれたのも。
それは後付けの理由。
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